とても反省している。失敗した。もちろん、反省しても、失敗だったと後悔しても意味はない。わたしに出来ることは謝ることくらいで、それ以外にはありえない。うっかりして、レタスの尻尾を自切させてしまった。泣き出してしまいそうなほど胸が苦しいのだけど、レタスからすれば尻尾が切れるほど辛かったわけだから、わたしの胸くらいははち切れてしまわないと計算が合わない。そもそも計算を合わせるようなことではない。どうにもならない気持ちでいっぱいで、どう取り繕うこともできない。こういう気持ちになるのは初めてで、どうしたらいいか分からない。悲しいのか切ないのか、あるいは辛いのかすらわからない。まるで自分が子どもみたいで嫌になる。いや、実際に子どもなんだと思う。クレステッドゲッコーの尻尾が戻らないように、レタスとわたしの間の溝は埋まらないのだ。なぜか。これは一方的な愛であり、一方的な悲劇だからだ。かれらの悲劇はいつから始まったのかを見ないふりをしてきたことを思い出す。わたしたちが奴隷でないようにかれらもまた奴隷ではなく、愛玩のために生まれてきたわけではない。せめて幸せに、そうした欺瞞が月明かりのもとへさらけ出され、自分の矮小さを思い知る。悲しむ欺瞞に、憐れむ欺瞞に、卑屈な自分に呆れ果てる。呆れ果てて、どこから立ち上がればいいのか見失う。そうして仕事から帰ってくると、レタスがシェルターから出てきていた。差し出したご飯を食べてくれた。謝ることもできないことだけが事実だ。これからもレタスがかわいいことだけは変わらない。お嫁さんとか興味ないかな、レタスさん。
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まだ尻尾があった場所は直視できなくてごめんね