残念なことに2号は3日目に亡くなった。
おそらく誤食が原因だ。床材の土を食べてしまったらしく朝から元気がなかった。口の中の土を取り除こうと水で流そうしたり、口を開かせて掻き出そうと努力したのだが、小さな個体なので力を入れ過ぎれば潰してしまうし、力を入れないと口を開いてくれない。
結局うまくいかないまま弱っていって、そのままなくなってしまった。
ヤモリ飼育者には誤食を避けるために床材をキッチンペーパーにする人も多いらしい。正直、大きくなった個体では、誤食はほとんどしないし、多少の誤食くらいは問題にならないと思っている。実際、我が家の成熟した個体で誤食で亡くなったことはない。
だが、ベビーは別の場合はそうもいかないのかもしれない。うっかり口に入った土の量でも喉や胃を詰まらせるには十分だったのかもしれない。
とはいえ、どういう理由で土を食べたのかは不明だ。生きたコオロギを放して食べさせるような場合には勢い余って土を食べることもあるだろうが、そういう状況でもなかったので、なにか勘違いをしてしまったのかもしれない。
確かに避けれる事故だったかもしれない。
そう思うことは簡単だ。次から床材を食べれないものにすればいいとも言える。
とはいえ、ここで思考停止してはいけないと思う。誤食以外の可能性も考えなければならない。万が一誤食が原因でないなら、今後も避けれたはずの原因で死なせてしまうかもしれないからだ。可能性は無数にある。明らかな過失以外では死因は断定できない場合のほうが多い。考え続けること、対策を続けることが2号に報いる唯一の選択だ。
2号は最後の方にはレイアウトに足を引っ掛けて頭を下にしてぶら下がっていた。
たぶん、最後の力を振り絞って土を吐き出そうとしたのだけど、結局それはうまくいかなかった。
最後まで生きようとしていた2号のことを忘れないと思う。
IMG_7364
土を吐き出そうとしていたと思われる2号